おひさ。

スペインからめっちゃかっこいいパンクバンドAccidenteが日本にツアーしに来るみたいっす。今年2018年の9月に全10公演でいくつかの地域をまわる予定になっちょる。今回のツアーをオーガナイズしているVox Populiがツアーの日程や情報を載せてるだわよ。

そんなわけでAccidenteが来るっちゅうわけだすが、この人たちの最近のインタビュー記事を先日見つけたんで和訳してみたんやで。翻訳元はバルセロナのレーベルBCore Discsのブログに投稿されてたやつ。たまたまアクシデンテが好きだから訳してみたんだけど、かといって別にスペイン語ができるわけじゃないトーシローによる翻訳なので、ところどころ読みにくかったり誤訳等もあると思います。

インタビュー原文はhttp://bcstore.bcoredisc.com/bcblog/entrevista-con-accidenteにて。

(寝古呂毛知)

 
 

Entrevista con Accidente (Accidenteのインタビュー、2018年4月24日)

Accidenteは驚異的な意欲で活動に励んでいる。バンドとしておよそ7年間を共にしていることになり、その間にヨーロッパ中をツアーし、アメリカ合衆国にも数度訪れており、またDueloとのスプリットを含む4つの音源を発表している。そのうえ、スペイン全土のパンクシーンにおいて馴染みの存在となっている。現時点では日本ツアーへ向かうための準備がなされているが、諸々の話をするため我々はPiratePadを使って数週間かけてバンドとやり取りをした。

よー、Accidente諸君!今までのところきみらの2018年はどうだい?どんな音楽を聴いてるの?

Oli: うっす!えーと、色々あるよ。Juanita y los FeosHEKSAPunsetesでこの一年をスタートさせたんだ。

Pablo: Los Punsetesだと??Miguelと私はBiznagaの新しいやつを聴くのをやめられないんだ。それにセビージャのTentáculoGeneración Basura、あとBishops Greenも好きだな。Oli,きみもBiznagaにハマってなかったっけ…。

Oli: そうそう。でも同じバンドでかぶらせたくなかったから。

Ranzio: 今年は今のところ最もよく聴いたものは(他にもあるけど)、Rata Negraの一番新しい音源やObedienciaの最新音源、それから15年前から聴いてるメロディックハードコアバンドとか、あとLa Polla Recordsの最初の10年の編集盤、そう一言で表すならバッドでファスト。

Blanca: ハハハ、読者に伝わるといいんだけど…。私はナードで偏屈な感じというか、もう現在はいないバンドをひたすら聴くっていう。The NipsRadio BirdmanRegulationsとかね…。それとカスティージャ語(いわゆるスペイン語)のバンドならLa UviAusencia…。でもTranceの一番新しいやつにもハマってて、それもめちゃくちゃ良いし…。あとRotten Mindの青いジャケのレコード、何てタイトルだったかわからないけど…。(I Am Alone Even With Youだった… 今やっと探した… 私はずぼらなんだ)

Biznagaの新しいやつはかなり好きだ!きみたちは昨年イギリスをツアーしたわけだけど、向こうではどんなふうに過ごしたのかな?記憶に残るようなハコあるいはバンドは?お気に入りの街はどこ?

Oli: 共演したバンドならPardon UsCrywankが思い浮かぶ。天才。

Ranzio: えーと、これっていうよりかはそれぞれちょっとずつあるかな。いくつかの小さいハコでライブしたし、アイリッシュバーが2箇所、アナキストスペース、あとピザ屋でもやったよ…。お気に入りの街はロンドンかな。なぜならコンサートを主催したやつのおかげでそこへは行くことも見ることさえもできなかったからね。我々の当日の到着が出演時間よりも15分遅れることになってしまうということでその数日前にイベントから追い出されたんだ。

Blanca: 私にとってはブライトンも最高だったな。伝説のCowley Club、そこは政治的活動をかなり受け容れているスペースで、私たちもすでに話には聞いていた場所だった。しかもツアーの最後にライブできないんじゃないかと思ってハラハラしたあとだったんだ[訳注: いきさつとしてはツアー最終日のロンドンでのイベント出演がキャンセルになった代わりに急遽ブライトンでのライブが決まった]。でもIanと知り合えたのもよかったし、ブリストルのパブ(Red Lion)や、あと移民たちと一緒に働くローカルスペースに出会えたのも嬉しかったな。すさまじかった。全体にわたってぜいたくなほど面倒を見てもらえた。Holidayのおかげもあってね。あの人らはやり手だよ。

リバプールのピザ屋のことかな。めっちゃクールじゃん。そんで、きみらは4月の終わりにオビエドのLa Lata de Zincでライブすることになっているけど、以前に行ったことある?私が思うに、他の場所から若干離れている所だね。他にもそういったスペインの面白い隠れ家的な場所ってある?大都市から外れたとこにあって、でもすごいムーブメントがあるような、そんなとこある?

Pablo: La Lataにはすでに行ったことあるし、とても素晴らしい場所だね。しかもめちゃくちゃおいしい料理を作ってくれる。それこそ私たちが他所へライブしに出かける真の動機なんだ。似たようなプロジェクトはこの(イベリア)半島には数多く存在する。例えばサラマンカの13 monos、ビーゴのDistrito 9、ドノスティアのMogambo、セビージャのSala Hollander…。マドリードにはそういった場所はないね。

Blanca: レコード + パンクのライブ + ヴィーガンフード… ハイレベル。

Lata de Zincでうまい料理が作られ続けてるようですごく嬉しいよ。3年前にオビエドに住んでいた頃にあそこのキッチンで少しだけ働いていたこともあるんだ。みんなチョーいいやつらだった。ところで、Lataはヴィーガン料理を作っており、また似たようなスペースでもアニマル・リベレーション(動物解放)と関係の深い物事を目にすることができる(例えばバレンシアのCSA La Residenciaではヴィーガンケバブが作られてるのを見たことがある)。それにきみたちの音楽の中にも出てくるよね、“La Revuelta Real”[訳注: Accidenteの3rdアルバムに収録されている曲]でサンプリングされているモノローグとかみたいに。きみたちがみんなヴィーガンかはわからないけど、それ(ヴィーガンに関すること)をこういったタイプのスペースの政治的事柄の重要な要素として見ているのかどうか知りたいな。またそこでライブするバンドにとってもね。

Pablo: すばらしい!いつもあそこに行くときには思う存分食べるために可能ならずっと居続けるんだ。だってしょっちゅう満席だからね。私たちは全員ではないけどほぼ全員がヴィーガンだよ。それ(ヴィーガンに関すること)をとても重要だと思っていて、自分たちの音源でもコンサートでもたいてい何かしらをその部分に費やしてる。これは必要な闘いだと考えているよ。だって動物たちは言葉を持たないからね。それでもなお束縛から逃れて自由になりたいんだということを自らの身振りで表現するのをやめないんだ。

Balanca: 私たちはそれ(ヴィーガンに関すること)に重要性を与えている。他者を虐げ権力と特権を築き上げる側とその支払いをさせられる側との間のあらゆる闘いと同様にね…。私たちは自分たちが重要だと思う事柄について曲を書いているし、ライブしに行くとき、我々が熱心に力を注いでいるその要因に対して少なくともリスペクトがあるというのはとてもありがたい。これはそういった関係の場所、つまり背中を叩いて称賛してくれることが保証されているとわかっている場所にしか行かないってことを言ってるのではなくて、ただ、その入口において最低限話が通じることとやり取りができる余地があるのだと知れるのは喜ばしいことなんだ。

きみらはDIY的なことにとても献身的だと思う。たとえそれが多くの場合でいかなる商業目的の放棄を意味しているとしても。きみらがアルバムを無料ダウンロードで提供しているようにね。こういった信条に従って生きることとそれを普及させていくなかで自身が獲得する名声との間でどのようにバランスを取っているの?

Ranzio: Accidenteを始めたとき、我々の周りはDIYを信じそれに賭ける人々に囲まれていたので、この道を進んでいくことに一切疑問を持たなかった。自らのやり方で周りの人々と物事をなすことができる、それはより健全で美しいことだ。音楽制作それ自体よりもメッセージや倫理により重要性を与えながらね。商業目的は持ちたくないし今後も持つつもりはない。私たちは自分たちを知ってもらうためにCDを無料配布することから始めたけど、とてもうまくいったよ。

きみの言うバランスってのは、うーん、わからないな。個人的にはバンドが得ていくとされている反響や「名声」を重要視していないんだ。私たちは自分たちの好きなことを続ける、自分たちの知っている好みの方法で、パンクやDIYにおいて適切だと思われる人たちに常に囲まれながらね。したがって、1本のロープの上で、しかも実際にはどんどん細くなっていくようなロープの上でバランスを取る必要があるとは思わないよ。なぜなら我々の信条や物事をなす方法はずっと同じであり続けるだろうから。ライブを観に来てくれるのが10人であろうと500人であろうと、音源を8ユーロで買ってくれようがインターネットで無料ダウンロードしてくれようが関係なくね。人々から「売れやがった!」と言われるような典型的なバンドに私たちがなることはないだろう、ハハハ。

Blanca: 個人的には質問できみが指摘している問題よりも心配になることが時々あって、それはこのバンドは今よりも若いときに始めたということで… もっと多くの時間があって、疲れも困難ももっと少なかった。私たちは物事を見定めながら少しずつ進んできた。本当に、月並みかもしれないけど、お金では支払うことのできない物事をね。私利私欲のないプロジェクトが継続的に生まれるのを見ること、自分のことにしか頭になくて身勝手になる代わりに他者と共に作っていくことを決意している人々、それも自発性を持ち、力のないところから力を引き出す、そんな人々がいるのを知ること。その人たちは我々のために自分の時間を使ってくれ、我々のために家を開けてくれ、我々のお腹と心を満たしてくれる、その人たちの地域まで曲を披露しに行く機会を得るたびにいつも… それはお金では買うことはできない。それに、数多くいる商業的バンドが、我々や他の似たようなバンドたちの到達しうるすさまじい感情のレベルまで到達するかは疑わしい…。とはいえ、自分たちがお互いのことに都合を付けていくのをうまくやるのは時にとても難しかったりする。この背後には非常に多くのやるべき作業がある。曲作りのほかに、録音、編集、ミックス、デザイン、工場関係の都合の調整、ディストロ、いくらかのお金を得ること、Tシャツやレコードの制作、そこには関わる人たちみんなと応じ合う力がある。自分たちのバンドのコンサートを主催したりしながらも我々とそういったことに取り組んできてくれた人たちもいる。メッセージは溜まっていくし、多くのことと平行してやっているし、そして葛藤・対立にも水平形式の方法で対処する、それには時間と労力が伴う。私にとってはこの全てが本当に重要なんだ…。でも、やれやれ、その日のうちにやらないといけない仕事があるし、政治的活動や他にも各々が専念してること、家族のこととかの込み入った話、旅、すごくお金もかかる、それからぶっちゃけ、我々に壊滅的な嫌悪感をもたらすものだってある…。それらはこの役割を見た目以上に複雑な問題にしてしまうんだ。一方で、自分たちのやるべきことのいくらかを人に委ねることに決めたバンドの中にも完全に尊敬できるバンドがいると思う。私たちも様々な人々を頼りにしているように。マスタリングしてくれる人、ジャケットを制作してくれる人、あるいはTシャツを作ってくれる人とか。Facebook、これはPiratePadだけど、あとGmailやRepsolやRyanoir、Sala Xとかバーとか、それから…。当然ながら、これはもはやDIYじゃない…。

そして、私たちはすでに市場の中にそれがはらむ矛盾を抱えながら入り込んでしまっている。でも、実際、私たちはどこで線引きしているだろうか?自らで全てをやっている仲間たちもいるし、我々の場合は他人の手に委ねている…。自分を売り渡すという言い方で、あるいは、そういった観点で話をするのは好きじゃない、なぜなら物事は白か黒かじゃないから。私にとっては誠実さの問題、あるいは率直かどうかの問題なんだ。これが我々を圧倒してしまうとき、もしくは自分たちのしたいやり方を取れなくなってしまったとき(私にとっては、そのやり方は変わるかもしれないし、変わることは完全に正当である)、そのときはAccidenteは終わりを迎えることになるだろうし、また別のものがやってくるだろう。音楽においても、人生においても、ドグマは好きじゃない。あとそれから、私がブラインドみたく巻き上げられる理由がこれ(おしゃべり)だよ、ハハッ!ごめん、好きなとこでカットしてくれ。

気にすんな!きみらはFugaziのようなパンクバンドたちの伝統を受け継いでいってる。その人たちが説いていたのは、自らの信条とは合わないような不快にさせられる状況の中で「ノーと言える力」。そうやって多くのストレスやくだらないことから自らを解放する。とはいえ、もちろん多くの場合で事はそんなに簡単ではないけど。

きみたちの音楽の響きは通常のパンクロックからは外れたポップのタッチがあるよね(きみらのBandcampで「スペイン語で歌うThe Offspringってコメントされているみたいに!)。Amistad y Rebeliónの“Lejos”もしくは“Juntos Ellos y Ellas”でのピアノとかが私の頭には浮かんでいる。こういったディティールは曲の中にどんなふうに入れてるの?パンクミュージック以外で影響を受けたものは?全般的にはきみらのスタイルとはあまり関係がないかもしれないようなもので。

Pablo: そうだなぁ、私たちも色んなのをたくさん聴いてるしなぁ。私はMecanoNacha PopFranz FerdinandKings of ConvenienceAlarmaRegina Spektorの公然たる熱狂的ファンだし… 我々にはたくさんのポップの血が流れているんだよ(Rancioはそれを認めたがらないかもしれないけど)。それがそういったディティールを生じさせるんじゃないかな。音源を一度仕上げたあとにそういうの入れたりしてて、それでスタジオにあるピアノを使って、自分たちのやるライブとかではあまり出てこないようなちょっとしたことを試してみたりするんだ。Offspringどうのこうのは一石を投じられた感じだね、だって全然似てないもん。

Ranzio: いや、認めるの全然問題ないよ、ハハハ。Amaralを観に行くためにAccidenteをやってるわけじゃねぇって私が言ったのはよく知られてることだけど。それが血管を流れるポップだ。最近聴いた一枚はLady Gaga & Tony Bennetだったし、時にはパンクの外へ出ることを知って、向こうにあるたくさんのものを開拓しなきゃいけない。

明らかに、The Offspringとの比較はちょっと浅はかだったようだ。きみたちの曲にはごくたまに英語の歌詞があるよね。例えばAmistad y Rebeliónの“Beyond Words”とか。他言語で歌うという決断には何かしらの意味があるの?それともおもしろ半分でやった?バンドの中で誰がこういったことを引き受けているのかな?

Blanca: ハハ、めっそうもない。あれはとんでもないミスだった… けどまあ挑戦という形で出てきたことだった。どうなるか見てみるためのね…。 あとになって後悔したし恥ずかしくなったよ。

なるほどね、そんな話を持ち出してごめんよ!そろそろ終わりにしようか。先のことを見据えると、今年の9月にきみらは日本でのツアーへと向かう。ちょうど日程を上げてくれてて、9回くらいコンサートがある予定になってるね。このツアーはどうやって生まれたの?時間をかけて進行させたもの?ワクワクしてる?

Pablo: なんてこった、こりゃあヤベェことになるぞ!以前は叶わなかったけど、2年か3年かけて形作られてきたものだからすごく興奮しているよ。友だちのYu(向こうで我々の音源を出してくれてるレーベルVox Populiをやってる)が何回もオファーをくれてて、今までは日程の都合で無理だったんだけど、今年はいい返事ができた。これまでと全く異なった楽しい経験になると思う。

https://accidentepunk.blogspot.com/
https://accidente.bandcamp.com/
https://www.facebook.com/Accidentepunk

(終わり)

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