またまたWild Animalsのインタビューです。これ含め3つ訳しましたが、その中ではこれが最も新しくて2016年9月のやつです。以下で原文が読めますので。
[http://www.mindies.es/entrevista/wild-animals/]

Wild Animalsが来日するって聞いて、どっかにインタビューあったら読んでみよかなと思ってネットで読めるの探して今回訳してみたんすけど、3つあるとそこそこボリュームありますかね。まースペイン語が堪能ではないので3つともやるのはめんどくさいかなーと思ってたんですが、翻訳作業的なものはやりたい時にちょっとずつやってたんで時間はかかりましたが途中で嫌になることもなくというかわりと楽しかったです。

(宇)

 
 

Entrevistamos a Wild Animals

Wild Animalsは、大きな一歩を駆り立てるものに自由を与えるために、Built To Spillといった当時ハードコアと結び付いていた90年代のグループの大いなる遺産を土台としている。Basements: Music to fight hypocrisyというタイトルの1st LPは、極限まで達するサビを備えた非の打ち所のない作品であり、それはどんなリバイバルも情熱を持ってなされるのであればそれはポジティブであることを証明している。圧倒的な作品で、長きに渡って日々のお供になるであろう作品だ。少し前にヨーロッパツアーから戻ってきたことを機に私たちはインタビューを試みた。

まず初めに、ヨーロッパツアーはどうだった?
ツアーはとてつもなかったよ。観客の反応は私たちの予想を上回るものだったし、Fluff Festでのコンサートはハイライトの一つだった。去年のツアーとの多くの違いに気付いたんだけど、みんなが曲を歌ってくれていたんだ!

あなたたちの音楽は、Hüsker DüやBuilt to Spillといったよりラウドな90年代グループのサウンドにかなり影響を受けているよね。その影響は決して隠すべきものではないと思う?
もちろん。なぜ隠すの?!影響がそこにはあるし、誠意を持ってやるかぎり、また同時に自分の個性を保っているかぎり問題はない。バンドにおいては私たちは3人で、多くのことでは一致しているけど、各自にはそれぞれ受けた影響があって、ときにそれはとても異なっているし、それがまたサウンドに個性といえる要素を持たせると思う。

Wild Animals以前にあなたたちはEnoch ArdonやJamie 4 Presidentといった別グループをやっていた。そういった過去の経験がなければこのグループを結成することはなかったと思う?
どうだろうね。確かなのは、過去の経験によって新たなグループを始めるときにより多くの視点から見ることができるし、焦点の合わせ方もよりはっきりさせることができる。私たちがグループを組むことについて話し合ったとき、自分たちがやりたいサウンドの方向性とか、たくさんツアーするという姿勢などは多かれ少なかれはっきりしていたんだ。

Basements: music to fight hypocrisyについて少し話していこうか。私はあなたたちが物事のポジティブな解釈を備えたとても生き生きとしたアルバムを作り上げたと思う。この作品は精神的にポジティブな方向へと焦点を当てられた作品だと感じる?
このアルバムは私たち3人にとって精神的にも創造力的にも良い時期に作ったんだ。曲に取り掛かる際にはそういったことはかなり関係してくることになる。まさに私たちはアルバムが多くのエネルギーを持つこと、簡潔であることを追求していたし、それは間違いなくポジティブな要素を与えるし、意欲を燃やす要素を与える、へへ。歌詞に関しては、曲によるんだけど、多くが‘Avocado’や‘Heavy Metal Saved My Life’のように、私たちの生の素晴らしい瞬間について、そういう瞬間を楽しみたいという欲求について歌っており、また、‘The Empire Strikes Back’のように、おそらくポジティブではなくとも感化させるような政治的テーマを扱ったものもある。

同様に、私は‘Logic Makes No Sense’みたく曲に込められた熱意や実直さがとても好きだ。この作品はあなたたちの生のとても激しい瞬間をまとめたものだと思う?
音楽的なものに関してはとても激しい瞬間をまとめているけど、歌詞の全てがこの時期について言っているわけではなくて、幼少期、思春期から青年期、長きに渡る個人的な関係性などについて扱っているものがいくつかあるんだ。

作品全体に渡って歴史が立ち現れるけど、その歴史を曲として表現するときにたぶんあなたたちは確かなノスタルジーを覚えたかもしれない。これはあなたたちに起こったことなの?
うん。さっきも言ったように、自分たちの幼少期あるいは思春期から青年期のある時期について歌っている曲があるし、そこがノスタルジックなポイントだね、へへ。

あなたたちの曲で私の目を引くのは、ギターの領域は別として、曲がいつも非常に明快かつ切迫したメロディーによって導かれるということだ。とりわけ私なんかはこのLPではこういうことが起こる。曲を作るとき、頭に浮かんでくるメロディーに身をまかせることはある?
私たちにとってメロディーは曲の中で重要なウェイトを占めていて、ときにギターとボーカル同時に出てきたり、ほかには、初めギターでそのあと自分たちの気に入るようなボーカルメロディーをいくつか見つけれるよう頭をフル回転させるんだ。

Jamie 4 Presidentは除くとして、あなたたちがやってきた他のグループはおそらくWild Animalsよりもパンクでパンチの効いたサウンドだった。このグループにはパンクサウンドと90年代オルタナティブロックのよりメロディックなパートの間を行き来するような二重性があると思う?
そうだね、それはこのグループのはっきりとした特徴の一つだ。リズムは“イカしてる”けど同時にメロディーのことも決して忘れない。それが私たちの受けてきた影響に起因していることは明らかで、大体でいえば、Fonはよりハードコア/パンク部分にあるだろうし、Jamieはインディー寄り、Paulaはその2つが合わさった感じだね。私たちはみな一斉にメロディーのある曲にやみつきになるんだ。クラストだろうとメロディックハードコアだろうと90年代インディーだろうとね。

あなたたちはLa Agonía de Vivirを含め多くのアイデンティティを持ったレーベルを運営し、とても印象的な音楽スタイルを持ち自らの理想に力を注ぐようなグループをリリースをしている。あなたたちはWild Animalsを音楽を生きる方法の延長として見ている?
もちろん。レーベルを作るにせよグループを作るにせよ、理想と生き方の両方が同じ平面上にあるし、自分の音楽の見方に従って焦点を合わせるんだ。

あなたたちは2つの作品を複数のレーベルよりリリースしている。それは国内のみならずヨーロッパのほとんどや日本までも含む。そんなにも多くの場所で作品をリリースするのはハードな仕事だった?
私たちがするのは大量のメールを自分たちの好きなレーベルに送ることだ。多くは返事が来なかったり、あるいは返事は来るけどできないとかしたくないといったものだったり、もしくは気に入ってくれたけど今はお金がないと言われたり、色々だね。一方で、いいよって言ってくれるとこもある。このアルバムでは、すでに話をしていたレーベルがいくつかあったし、参加したいと言ってくれる人たちもいたし、さっきのやり方で探したりもした。そのあと、それら全てからの同意をもらうのは簡単だったよ。なぜならこの手の共同リリースに慣れているレーベルたちだからね。こういうふうにしたかったのは、自分たちの構想はスペインの外でたくさん演奏することであり、また、より多くの国でこのアルバムがうまくいってほしかったからね。

疑う余地なくあなたたちはライブと街道を愛するグループだ。直近のヨーロッパツアーで行った土地を見るだけで事足りる。ライブをたくさんやることとツアーに行くことはグループをやる上で最も美しい部分だと思う?
振り返って見ると、それは最もやりがいのあることであり、確かなことだ。つまり、たくさんの人々と出会い、多くのすごい体験をし、ライブで演奏する感覚は最高だ。でも、例えば、レコーディングもまた同じく美しい時間であり、そこで何ヶ月にも渡って作ってきた曲についに形を与える。もしSanti Garcíaのように一緒にいて楽しく全てを簡単で愉快にしてくれるような名人とともに録音するならなおさらね。

ライブの話に戻るけど、あなたたちは何度も国外をツアーしてきた。あなたたちのようなグループにとっては国内よりも国外で日程を組む方が簡単なのかい?
そんなことはない。スペインでは以前にやっていたグループと同じくらいこのグループでもたくさんライブをしているし、レーベルとしてもやっているし、同じく他のバンドのために私たちが開催したコンサートなどでもね。常に他の街にも手助けしてくれる誰かしらの友人がいるものだよ。ヨーロッパではいつも0から始めることになるし、繰り返し訪れる街はより少ない。ときに歯がゆいのは、100通のメールを送って返事をしてくれるのが5人だけだったりするからだけど、でも最終的には機会を掴めるんだ。

あなたたちはマドリードに腰を落ち着けているけど、それはあなたたちが最も動き回っている所であるそのシーンのためであると私は想像している。主に首都でのライブに頼りながらグループを作り上げ成長させていくことはできると思う?
マドリードから出ないことは自らにフタをするようなものだよ。同じ場所で同じ人たちに向かって演奏することに飽きてしまうときが訪れるだろう。私たちにとってそれは選択肢にないよ、へへ。

この2年における素晴らしい活動を見てきたわけだけど、そろそろ終わりへと向かいます。新曲はすでに頭の中にあるの?
あるよ!ほぼ出来かけの新曲が2つあって、すでにいつ録音に入るかとか今後のツアーのこととか考えているとこだよ。今はより長い時間マドリードにいる予定だからもっと頻繁に曲作りができるはずだ。

私たちのインタビューでは、次にインタビューするグループに向けた質問をしてもらうのが好きなんだ。何かあるかな?
あなたたちはレコーディングのことですごく心配する?もし新曲が4曲あってもうそれを録音したいという意味で。それとも自分たちが選べる範囲のしっかりと作り込まれた曲数になるまで待つ?

同じように、Néstor de Futuro Terrorから預かったあなたたちへの質問がある。こう言っている。あなたたちは機材のことで気が狂いそうになる?つまり、新しい機材を探しながら生活するべきなのか、それとも姉が実家に置きっぱなしにしたギターでなんとかやっていくべきなのか?
どちらとも言えないな。私たちは機材オタクではないけど、演奏できるなら何でもいいってわけじゃない。ギターサウンドは、例えばだけど、要はいくつかのペダルといくつかのギター、そしてアンプで作られるし、他のものではなくね、へへ。それに私たちは割れた皿とぐしゃぐしゃの楽器で演奏する予定もないしね。

どうもありがとう!

(終わり)

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