ACCIDENTE – “La utopía ya es real” (ユートピアはもう現実のもの)

その人は身体を取り戻し、財産を処分した
その人の自由な子供たち、権力など知らない
その人は社会の産物と成果を憎み恐れる
その人は危険と真実に鍵を掛けた

ひとたび脅威が消えれば、本能が道を照らすだろう
純粋で自然なものの中には悪意は存在しえない
科学に背を向けながら、直観がその人の足を動かす
過程は痛みを伴うから、戦いとはそれと対峙すること

そして、その人は子孫たちに新たな構造を伝えていく
例外なく昨日の歩みを破壊しながら
そして、新しいものへの疑念がその人の理性を曇らせる
そして、試されていないどんなオルタナティブもマシなはずだ

そして、その人たちは病気にやられたが思い残すことなく死ぬ
その人たちは避けねばならないドグマを鼻歌で笑い飛ばす
その人たちは神々に死を与えた、今ではそこにシャーマンが立つ
そして、批判は今やおさまり、ユートピアはもう現実のものだ

 

ACCIDENTE – “Si te marchas ahora” (もし今君が去ってしまったら)

もし今君が去ってしまったら
やつらが報いを受けることはないだろう
もし今君が去ってしまったら
やつらは勝利したと思うことだろう

もし今君が去ってしまったら
私たちは圧制者を身震いさせているうちに
そいつの耳にささやくことはできないだろう

そして、痛みが待っていようとも…

もし今君が去ってしまったら
やつらが報いを受けることはないだろう
もし今君が去ってしまったら
やつらは勝利したと思うことだろう

もし今君が去ってしまったら
君を傷つけたやつらの腐った死体の上で
一緒に乾杯する相手がいなくなってしまう

ノイズを伴った無気力が私の耳に押し寄せる
そして、もう君の叫びは聞こえない

 

ACCIDENTE –“Querer la libertad” (自由への希求) ※DUELOのカバー

渡り鳥たちを見ると私は謙虚な気持ちになる。
私たちはみんな特別だけど誰かが他よりも優れているわけじゃない。
そんなシンプルな物事を理解するのは難しくない。
特権を放棄することは難しいとはいえそれがベストなんだ。

ほら、これが私たちの立場だよ、
我々もまた別々の存在のひとつでしかなく、
台座の上に自らを据えるのは意味がないんだ。
自由を求めるのは我々だけではないということを
正直に認めなければならない。
ひとつの生、そして自由にそれを生きること、
ひとつの生、そして自由に死ぬこと。

動物たちが我々の好き勝手にできる対象のように扱われるのを、
私は物心が付いたときからずっと目にしてきた。
私は服従したくないし誰をも私に服従させたくない、
それが私の信条、最も強い信念を定義しているんだ。

ほら、これが私たちの立場だよ、
我々もまた別々の存在のひとつでしかなく、
台座の上に自らを据えるのは意味がないんだ。
自由を求めるのは我々だけではないということを
正直に認めなければならない。
ひとつの生、そして自由にそれを生きること、
ひとつの生、そして自由に死ぬこと。

 

DUELO – “Comarcal 220” (地方道220号線)

いつもと同じように朝が始まり、太陽の光が私の肌を焼いた。こんなふうに目が覚めるなんて思ってもみなかった、君が行ってしまうのを見つめている間ずっと震える私たちの身体。

耳をつんざく轟音、すべてが静まり返った。君の部屋には顔のないハンターたち。バンは閉められてしまい、君は出ることができない、いま私は君の元に駆けつけたい衝動を感じる。とある住所、一枚の封筒、一枚の紙: 地方道220号線、6km地点。君に宣告された刑罰、私はまるで身を二つに引き裂かれたような思いだった。

そして今はなんとか頑張って立ち上がらなければならない。もし再び太陽が焼いてくれるなら私は立ち直るだろう。痛みを分かち合うことは私たちの生きる助けとなる。私たちがここにいるってことを決して忘れないでくれ。

また別の土曜日、目覚まし時計と、どうしても君に温もりを与えたいという気持ち。しばらくしたあと、私はもう行かなきゃならない、それはガラス越しの40分間。一体誰にあんな悲惨な場所を発明することができたんだ?一体誰が月末の給料のために誰かを監禁したりするんだ?これからも止めどなく浮かぶであろう考え。そして家に帰っては日付にまた一つバツ印を付ける。

 

DUELO – “Buscar” (探求)

荒廃した世界で、生きるための環境、生きていると感じるための環境を見つけ出すのはそう簡単じゃない。

また、その平穏がなければ他のすべてのことはより困難になってしまう。

分かち合える人々、震えるような行動、それが君の居場所になるだろう。それを見つけるまで探すんだ。

それが本質。他のすべてのこと、現れては消えていく。

定められた死の狭間の中で生を探し求めること。

定められた死の狭間の中で君の生を探し求めること。

 

DUELO – “Madrid 2011” (マドリード2011) ※ACCIDENTEのカバー

煌めく光が段ボールの家々を照らす、
そして冬が間近に迫っている。
愛とゲロがバーとクラブを分かち合い、
ATMは喉を渇かせている。
私の住んでいる地域にはもはやベンチも噴水もなく、
今日では家はIKEA製で、常に急ぎの手紙で、
街角から監視カメラが私たちを「守る」。
スーツを着た群衆がグラン・ビア通りを消耗しながら行き交う。
マリオは駅のホームから飛び降りた。
見出しには株式市場、サッカーのスコア、「魔術」、
そしてシャネルのファッションショー。
路上に一般の人々が集まった、
権力の犬どもは「違い」を識別する。
今日では私の近所の少年少女は怒りをむき出しにする。。

 

<書きもぐら>
ついにと言うべきなんかわからんけど、マドリッドの2バンドAccidenteちゃんとDueloちゃんのSplitがついに出たんやで。Accidenteはローカルシーンにおいてのみならず国外にツアーに出たりすることも多いっちゅうことで、各所で作った繋がりの輪を広げながらますます認知されるようになってるんちゃうかな。一方のDueloはあんまマドリッド周辺から出ず、そこまで頻繁にライブはやらんくて、出演する企画のほとんどが何らかのベネフィット目的のもの。また、どっちともバンドの演奏だけでなく講演会や社会運動、出店、集会、ワークショップなどが合わさった複合的な企画に参加しとるようやし、そういった形でオーガナイズする地盤があるんかな。あと、アナキズム書籍の読書会とかも。ほんで、この2組の面々が初めて出会ったんは2005年ってことやから、まだDueloやAccidenteやなくてそれぞれの前身バンドをやっとった頃やな。それ以来、同じステージ、同じ屋根、食事、集会、笑顔、良い瞬間も悪い瞬間もともに過ごしながら友情を育んできた両者っちゅうわけで、このレコードは出るべくして出たみたいな感じのあれっちゅうわけやな。言っとくけどわしはどっちのバンドも好きなんや。だからこの組み合わせはマストなんやで。

双方とも3曲ずつ収録で、そのうちの1曲はお互いに相手の曲をカバーしているといった内容。Accidenteの1曲目“La utopía ya es real”の歌詞は解釈が難しいんやけど、2曲目の“Si te marchas ahora”は明確で、こちらは闘うことを諦めてしまった仲間へと向けた曲。これら2曲はこのバンドのベストといえる曲のうちには入らへんかもやけど、かといって決して悪い出来でもない。Duelo側の1曲目“Comarcal 220”は収監された仲間に向けられた曲であり、また反刑務所の意味合いが込められている、という意味で1stデモに収録されていた“Sister”とも似ている。2曲目“Buscar”に関しては解説いらんやろ。どちらも予想通りのファストチューン。あと、両バンドともカバー曲が秀逸なんやけど、原曲そのままでなく自分たちの音に仕上げているとこがええなぁ。

このレコードのフィジカルは7インチでリリースされとるけど(あとライブ会場での配布用CDバージョンもある)、これまでと同様にAccidenteのブログもしくはDueloのブログ、他にもバンドやリリースに関わっているレーベルのBandcampなどでダウンロードできまっせ。

Accidenteは今夏もまたヨーロッパツアーするようやな。アジアツアーつってこっちの方にも来てくれへんかなぁ。あと、なんかのインタビューで読んだんやけど、だいぶ先のことかもしらんがまた別のSplit EPを出す計画があるそうで、そのお相手は何度か一緒にツアーもしているノルウェーのライオット・ガール・パンク・バンドLucky Maliceとのこと。

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