1. “Did I Expect Too Much?”

僕がきみの観点から見ようとしても
理解するのは難しい
「私は独りぼっちじゃない」と、きみは言う
きみはどうやって通り抜けるのだろうか
きみの側には誰もいないときに
きみの人生は嘘なの?

僕がきみの観点から見ようとしても
理解するのは難しい
独りぼっちではないときみは言う
この最後の一回のために
例の作り笑顔はやめてくれ
もしきみの人生が嘘なら
通り抜けることはできない

 

2. “Words”

昨日僕が言ったすべての言葉
それは随分前のことだ
すべての言葉、破られた約束
きみをふさぎ込ませる物事

僕が考えるものよりも多くのこと
言わねばならなかったものより少ないこと
でも僕はそのままでなければならなかった
だから、もし僕にしてほしいなら
僕に行ってほしいなら、ただそう言ってくれ

きみはこの夢を置いていくかもしれないけど
僕の目を覚まさないでくれ

 

3. “You Wiped The Tears From My Eyes”

もしきみを見つけられなかったとしたら
僕はどこにいただろうか?
それともきみが僕を見つけたんだっけ!?
何が起こったの?
僕は探しさえしていなかった

きみは僕の人生に入り込んだ
愚問に満ちていた人生
きみは僕に簡単な答えをくれた
僕の目からこぼれた涙を拭ってくれた

でも全ての疑問
それらのどれも答えのないままにはされなかった
僕は痛みから愛を伝えるべきだと思った
でも (ときどき) それらはみんな同じだ

きみは僕の人生に入り込んだ
愚問に満ちていた人生
きみは僕に簡単な答えをくれた
僕の目からこぼれた涙を拭ってくれた

 

4. “It Won’t Rain Everyday”

頂上にいるとき
僕は常に逆さまになって墜落する覚悟ができている
そして落ちるとき
僕はいつも自分自身を地面から拾い上げると断言する

何もかもがうまくいかないように思うとき
僕は新しい始まりがあることを知る
もし物事がうまくいくことが僕を落ち込ませ、
失望させてふさぎ込ませるのなら
僕は左を向いて再びスタートすることができる

 

5. “Someday”

今日はあまり楽しくなかった
何も正しくないかのようだった
いまだに何も正しくないかのようだ
明日もきっと昨日みたいになると確信しているけど
僕は気にしない、僕は気にしない

物事は結局はうまくいくと僕は確信している
それには時間が掛かるだろう

いつの日か僕は
内側に火を見つけ、生を渇望するだろう
いつか僕はそんな寒さを感じないだろう

それはひとつの局面だってわかっている
僕は自分の年相応の人生を送っている!?

いつの日か僕は
内側に火を見つけ、生を渇望するだろう
いつか僕はそんな寒さを感じないだろう

 

6. “Clouded Eyes”

きみが別の日に言ったことを信じられない
僕の人生は何もすることがなくて恐ろしくつまらないときみは言った
きみの考えで、きみの生き方で、きみを見ろ
きみの頭の中の単純な世界、「すべて順調かい?」、ありえない!

昨日きみが教えてくれたことを信じられない
人々にすべきことを教えながら、
きみは僕のことを心の狭いくそ野郎だと思っている
狭い心と閉じた目を開いてごらん
己を見るんだ!

 

7. “Sometimes I’m Best Left Alone”

ときどき僕は作り笑顔をする
ときどき随分と時間がかかる、
自分の人生を続ける方法を見つけ出すのには
それは与えられてきたと僕は叫ぶ… ときどき

でも結局、僕は
でも結局、僕は続けるための千の理由をいつも見つける…どうにかして!!?

 

8. “Home”

僕はこういうふうに感じる
自分の家がどこかわからないと
気にしない
独りぼっちじゃないってわかっている

きみが近くにいると知っているのはこんなにも僕の救いになっている
僕が不信を感じるときみは僕を助けるためにそこにいてくれる
僕が崩れ落ちるときみは僕を持ち上げるためにそこにいてくれる

僕はこういうふうに感じる
自分の家がどこかわからないと
気にしない
独りぼっちじゃないってわかっている

 

9. “These Days”

近頃の日々はとても長い時間を要している
僕は一人になりたくない
きみの人生を羨んだりしない
僕の人生を生きる

でもそれはこんなにも長くかかっている
近頃の日々は時間がかかりすぎている
きみの人生を羨んだりしない
僕は通り抜ける

言われなかったこと
この方法で僕はした

「僕が近くにいるときは言葉に気をつけてくれ。
僕がここにいないときも言葉に気をつけてくれ。」

言われなかったこと
自分の方法で僕はした

 

10. “Don’t Be Fooled By My Smile”

僕は振り返ってそれを見ようとしている
家として僕がかつて知っていた最も大切な場所
(でも僕にはできない)
僕の笑顔に騙されないでくれ
今日それはこんなにも苦い涙を覆い隠す!!?

僕の笑顔に騙されないでくれ

ここで僕は何を持つ?
頻繁にこの場所で孤独を感じている
我々が家と呼ぶこの奇妙な場所で!!?
それらの苦い涙を覆い隠す笑顔!!!

 

11. “What Can I Say”

今日、僕は全ての間違った言葉を使ったと思う
きみは僕の言おうとしたことを理解しなかった
どうやって僕は説明するための正しい言葉を見つけることができる!!?

何て言えばいい?
何ができる?
何を願えばいい?

 

12. “Seeds”

「僕が鳥になったらきみは種を与えてくれる?」
きみはまだ僕を信じていてくれるだろうか!!?

もし僕がきみを知らないと言ったら
僕がかつてしたと思い出させてくれ

僕は翼を持って生まれなかった
それはこの人生を這って進んでいるという意味ではない
違う、僕は自分自身の創造物じゃない
でも僕は自分の目を通して物を見ている!!!

 

<書きもぐら>
フィンランドのThe Phoenix Foundationの1stアルバムです。これは2003年作でして、レコ屋等で「I ExcuseやManifesto Jukeboxを彷彿させるバーニングメロディックハードコア」と表現され、当時絶賛されていたことを覚えています。2nd以降のアルバムではもっと落ち着いていくので、この1stアルバムほどの勢いや荒々しさはなくなります。最近の彼らの音源しか聴いたことない人は本作を聴いたら驚くかもしれません。ちなみに今作の2曲目”Words”は目下最新作である5thアルバム『Silence』にて再録されています。

どの作品にも言えることですが、歌詞は内向的かつ悲観的であり、音とともにすごく物悲しさを漂わせます。哀愁というキーワードが持ち出されるバンドは数あれど、これほどの悲痛さを感じさせてくれるバンドはほとんどいません。クレジットにメンバーの名前やサンクスリストなどを載せたりしないのも特徴で、またあまり情報がなく実態がわからなかったりするので、一部のメロディックファン以外にはそこまで認知されていないのかもしれません。別バンドの1981からこのバンドを知った人もけっこういるのではないかと思います。